ゴキブリ駆除の方法と生態
●予防法
食べ物、生ゴミなどゴキブリのエサとなるものはそれぞれきちんとフタ付の容器にかたします。また、使った食器や調理器具は洗って水を切りしまっておきましょう。ゴキブリ予防は清潔さを保つ事が重要です。食器棚や流し台の下、排水溝なども掃除してきれいにしておきましょう。
ゴキブリは水の無い所では生きて行けません。キッチン周りなど水を使う場所は布巾などで拭き、なるべく乾燥させておきましょう。
●駆除法
飲食店等で問題になるのはチャバネゴキブリがほとんどです。最近ではベイト剤やステーション型ベイト剤を使い、巣ごと全滅させる方法が主流になっています。
※チャバネゴキブリの生息数が多い場合、ベイト剤処理だけでは効果が出にくい場合があります。
●ゴキブリの被害
見ただけで気持ち悪いと忌み嫌う人も多いですが刺したり、噛んだりと言った直接的な被害はありません。しかし、サルモネラ菌やO-157等の病原菌を体につけて運んだり、糞から排出することで感染症を蔓延させる 原因になります。また、電機製品の中に入り込み電子回路に糞やおしっこをかけ故障させる事もあります。
飲食店や食品工場などでは飲食物への混入も大変問題になりますので対策は必要です。
●ゴキブリの生態
約三億年前から生息するゴキブリは昆虫網、網翅目(ゴキブリ目)に属する昆虫です。もともと熱帯性なのでジャングルなどに数多く生息します。日本に生息し家の中に侵入、生息するのは数種類で代表的なものはクロゴキブリ、チャバネゴキブリ、ワモンゴキブリです。気温約20度を超えると活発に動きます。
クロゴキブリは黒褐色で光沢のある羽を持つゴキブリです。チャバネゴキブリやワモンゴキブリは屋内種ではありますが一般住居より、飲食店やビル地下街また下水処理場、ゴミ処理場などに多く見られる種類です。
ゴキブリの卵は卵鞘と言うがま口のような形をした硬い袋の中にあります。これで孵化まで守られます。孵化した幼虫は羽は無いものの成虫と同じような形をし脱皮を繰り返して成虫になります。(脱皮回数 チャバネゴキブリ6回・クロゴキブリ、ワモンゴキブリ7~12回)
種類 | チャバネゴキブリ | クロゴキブリ | ヤマトゴキブリ | ワモンゴキブリ |
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分布 | 日本全土 | 東北以南 | 東北~中国地方 | 東京以西(太平洋岸)奄美群島 |
越冬 | 不可能(無加温環境下) | 可能 | 可能 | 不可能(無加温環境下) |
生息場所 | 飲食店、ビル、地下街など | 一般住宅、事務所など | 農村地帯の住宅など | 地下食品街、旅館など |
特徴 | 黄褐色から褐色。前胸板に明瞭な2本の黒い縦縞。 | 黒褐色、光沢あり。縞や斑紋はない。 | 黒褐色。クロゴキブリに似ているが光沢はない。メスの羽は腹節の半分しかない。 | 大型。褐色。前胸背板に淡黄色の輪状斑紋をもつ。 |
成虫の体長 | 10~15mm | 25~40mm | 20~35mm | 28~44mm |
1卵鞘中の卵数 | 平均35 | 平均19 | 平均16 | 平均14 |
卵期間 | 20日 | 31~47日 | 27~42日 | 32~41日 |
幼虫期間 | 2~3ヶ月 | 8~11ヶ月 | 8~11ヶ月 | 8~11ヶ月 |
成虫寿命 | 3~4ヶ月 | 4~5ヶ月 | 3~6ヶ月 | 3~25ヶ月 |